乾燥肌・敏感肌の化粧水?!成分の徹底解説(防腐剤・香料編)
- wood-ness
- 6月13日
- 読了時間: 6分

化粧水の成分について、皆さんに理解をしてもらうために、あえて全成分の解説をさせていただいております。
このブログは、全成分表示の下部に記載の「添加物・香料」についての解説です。
これよりももっと配合率の多い成分の解説については以下のリンクからブログをお読み頂けます。
ご存知の通り、防腐剤などの添加物は化粧品の機能ではなく、安全に使っていただくために配合されています。抗菌作用があり、様々な菌の発生を抑えるので、肌への負担もあります。
乾燥肌・敏感肌、肌荒れを起こしやすい方は、時にはこの添加物が刺激になったり、またはアレルゲン(アレルギー物質)となる成分もあります。
DFモイスチャライジングミストは、できる限り刺激性のない、アレルゲンとならない成分配合率を選んでいます。(但し化粧品である以上、絶対に刺激はないとは言えません)
乾燥肌・敏感肌の化粧水に近い処方設計を心がけています。
化粧水に入っている添加剤の種類(成分表示順に記載)
PEG‑60水添ヒマシ油
トウゴマという植物の種子(ヒマシ)から抽出されるヒマシ油に水素を添加し、酸化しにくく改良した非イオン界面活性剤・可溶化剤です。肌や目への刺激も少なく、敏感肌の使用も可能な成分です。水に溶けやすいので、主要成分をお水の中で分散する効果があります。
水添レシチン(大豆由来)
大豆から得られる脂質に、水素添加した界面活性剤・乳化剤です。浸透を助け、角質層の水分を保ち、肌を保護する働きがあり、刺激性の少ない成分です。
クエン酸 / クエン酸Na
pH調整剤として、製品全体を肌に優しい弱酸性(約pH5.8)に保ちます。
クエン酸は酸っぱく刺激性がありますが、クエン酸Naを一緒に配合することで刺激を落とし、化粧水のpH値を弱酸性に保ってくれます。肌につけた時も、洗顔後のアルカリ性に傾いた肌表面のpHを戻してくれますので、化粧水のpHって、とても大切です。
レブリン酸Na(サトウキビ由来)
サトウキビのデンプンから得られる防腐剤です。細菌(グラム陰性菌、グラム陽性菌)に対してやや高い抗菌性を、真菌(カビ、酵母)に対して抗菌活性のある低毒性の防腐剤です。
アニス酸Na(スターアニス由来)
主にカビに対して高い抗菌性、低毒性の水溶性防腐助剤です。レブリン酸Naと合わせて使うことで防腐効果増します。
2つの防腐剤は、皮膚刺激、目刺激、アレルギー性、光毒性および光感作の症例があったとの報告はありませんので、比較的低刺激といえます。
全て植物(少し合成)由来の添加物で、乾燥肌・敏感肌の使用も考慮した処方設計になっています。刺激は絶対ないと言えませんが、安心して保湿力を実感いただきたく、防腐剤なども化学合成・石油由来は使っていません。
化粧水に入っている香料(成分表示順に記載)
次に、香料は敏感肌の方には刺激になる可能性もあります。
敏感肌向けの化粧品でしたら無香料という選択肢もあったのですが、弊社の化粧品は「ウェルネス」をコンセプトにしており、「感覚器官を通して、お客様を癒す」ことも、ブランドとして大切にしたいと思っています。
「テクスチャー、香り、デザイン」で、触覚、嗅覚、視覚にアプローチをするスキンケアです。私たちは化粧品の機能性も大切ですが、それと同時に化粧品は「人の生活を豊かにするもの」でありたいと思います。
なのでブランドとして香りは欠かせないのですが、敏感肌の方にも使っていただけるよう、IFRAスタンダートという化粧品に配合する香料の基準に則り、刺激になりにくい精油と量を選んでいます。
IFRA(International Fragrance Association=国際香粧品香料協会)とは?
香料や精油の安全な使用濃度を定めた国際基準を策定しています。精油の配合率は以下の要素に応じて異なります:
🔍 IFRA基準に基づく精油の配合率(目安)
IFRAは「製品カテゴリ別に」「精油ごとに」「安全に配合できる最大濃度」を定めています。以下は**スキンケア製品(化粧水や乳液など)**における一般的な配合率の目安です。
精油名 | IFRA推奨最大配合率(顔用製品) |
ゼラニウム油 | 約0.5~1.0% |
サンダルウッド油 | 約0.5~2.0% |
ラベンダー油 | 約0.5~1.5% |
ティーツリー油 | 約0.5~1.0% |
レモングラス油 | 約0.1~0.5%(刺激性高) |
ベルガモット油(フロクマリンフリー) | 約0.4~1.0% |
DFモイスチャライジングミストの香料
ニオイテンジクアオイ油(ゼラニウム油・中国由来)
精油のひとつで、森林を思わせる深い香りを付与します。IFRA基準に則って配合。
ビャクダン油(サンダルウッド油・インド由来)
落ち着きを与えるウッドベースの香り。こちらもIFRA準拠で、安全に配合されています。
安全性の高い化粧水での平均配合率
多くのナチュラル・オーガニック系スキンケア製品では、安全性と香りのバランスを考慮し:
0.1~0.5%程度に精油を抑えるのが一般的
特に敏感肌向け製品では 0.1%未満 に設定
DFモイスチャライジングミストの精油の配合率は2つとも「0.1%」です。
優しく香り、刺激・アレルギー誘発が低い配合量です。
特に、ゼラニウムの香りの成分は、接触アレルギーのリスクがある成分としても知られています。
ゼラニウム油中の成分と含有率
ゼラニウム油の成分は植物の産地や抽出法によって変動しますが、一般的な含有比率は以下のとおりです。
成分名 | 含有率(目安) |
ゲラニオール(Geraniol) | 約 10~30%(平均約20%) |
シトロネロール(Citronellol) | 約25~45% |
リナロール、ネロールなど | 数%~10%未満 |
EU化粧品規則やIFRA基準では、ゲラニオールは表示が義務付けられたアレルゲン物質の一つです。
精油を「肌に直接塗布する・飲用する」という行為は、このようにアレルギーを起こす可能性もありますので、乾燥肌・敏感肌とか関係なく、気をつけましょう。
「DFモイスチャライジングミストの全成分まとめ」
保湿三段階構造:
① 潤いを与える:グリセリン・ヒアルロン酸など
② 潤いを逃さないよう働きかける:植物セラミド・異性化糖・フィトステロールズ
③ 保護するラップ:CNF(結晶セルロース)
肌荒れ予防・整肌効果:サフラン花エキスがフラボノイドを提供
香りと癒やし:ゼラニウム油、白檀油。IFRA基準に基づいた精油配合で安心
安全性と品質:pH弱酸性に調整し、アニス酸Naなどのナチュラルな防腐剤を採用。また、石油由来ではなくすべて植物由来+発酵原料で構成。
全成分が植物由来または発酵由来で、自然由来比率約99.7%(水含む)ISO16128準拠。
肌にやさしく、乾燥や肌荒れを防ぎつつ、環境にも配慮された設計なのです!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
是非、購入の前に参考になさってくださいね。
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