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乾燥肌・敏感肌は必見!化粧水成分の徹底解説

更新日:6月12日

化粧水


使う化粧品に何が入っているか?皆さん気になりますよね?


私は30年以上、美容・化粧品業界いるので、成分にはとても気をつけています。


ブランド開発者、エリーのりこの経歴は以下のリンクよりご確認いただけます。


そんな私が、長年の夢を叶えるために開発したブランドが wood-nessウッドネスです。


石油由来成分や合成成分には頼らず、なるべく自然由来で安全性の高い処方を目指す。(なぜ石油由来成分の使用を控えるのかはここでは割愛します)


次に化粧品としての機能があるのは当たり前だと思い、成分処方をする。

(機能とは、ユーザーが化粧品を使い、肌の健康や美しさへの効果や変化をもたらす働きのことです)※すべてのユーザーが実感できるとは言えません。


このブログでは、ウッドネスのDFモイスチャライジングミストの全成分について解説をし、皆さんにその成分処方について、さらなる理解をして頂ければ幸いです。


公式オンラインストアでも、全成分、その由来と産地を開示しています。


できる限り、皆さんに安心して購入いただけるよう透明性をもったブランドとして今後もすべての製品の成分と由来・産地は開示はしてまいります。




乾燥肌・敏感肌の使用を考えた成分処方を徹底解説!


DFモイスチャライジングミスト


DFモイスチャライジングミスト全成分一覧と解説



「①基材:配合率順に記載」

🌊 水(日本)

化粧水の基材。静岡県の富士山から流れる水を使用。水は全成分中86%です。


BG(1,3-ブチレングリコール/サトウキビ由来・インド他)

保湿・溶媒成分。肌に潤いを与え、他成分の安定化や肌なじみをよくします。


グリセリン(ヤシ、パーム、アブラナ由来)

代表的な保湿剤。高い保水効果があり、肌の乾燥を防ぎます。


ペンチレングリコール(サトウキビバガス由来)

保湿・抗菌性成分。肌をしっとり保ちながら、製品の品質保持も担います。



この3つは、いわゆる化粧水の水性の基剤・保湿剤です。ほとんどの化粧水は、水性の基材・保湿剤を水の次に配合していると思います。


3つとも安全性が高く低刺激です。なので他社製品も含め、多くの化粧品に使っていると思います。


ペンチレングリコールは抗菌性も高いです。なのでBGとグリセリンに比べると刺激性が増しますが、他の保湿剤や防腐剤との相性が良く、組み合わせることでより効果的な製品を作ることができるので配合しています。


乾燥肌・敏感肌の方へのペンチレングリコールの使用ですが、成分表の3番目以降、BG他の基材よりも少なく入っていれば、刺激性は少ない量と思ってください。



DFモイスチャライジングミスト

「②主要成分」


9種の成分。DFモイスチャライジングミストの「機能」を実感いただけるよう、私と化粧品処方の担当者で検討して配合した、いわゆるこのミストの主役です。


角質層を構成をする3つの物質構造に合わせて、成分をそれぞれ処方しています。


角質層(角層)は、皮膚の最も外側にある層で、バリア機能と保湿機能を担っています。


乾燥肌・敏感肌はこれらの物質が足りない、少ない、または弱い。なので化粧品で補う、サポートする必要があります。


DFモイスチャライジングミストの成分が「3つの構成」からなる物質の、どの部分にどのように、どの成分でサポートをするのかを考えました。



角質層の構造


①角質細胞(コルネオサイト)

肌の一番上にある細胞です。ここをどう乾燥させず、外部刺激から守るかは化粧品にとって大切なことです。この細胞は垢となって剥がれ落ちますが、ここの状態が良くないと健康な素肌ではありません。


結晶セルロース(CNF/バンブーパルプ由来・鹿児島県産竹)

CNF(セルロースナノファイバー)。チクソ性(とろみ)を持ち、水分を角質にラップし、長時間潤いを保つネットワーク構造を形成します。


CNFネットワーク
走査型電子顕微鏡(SEM)での観察

肌の表面に目に見えない繊維の膜をつくり、外部の刺激から肌を守る、ウイルスの侵入を防ぐなど。水性・油性の成分とも相性がよく、保湿成分を逃しにくくします。


特に竹由来のCNFは、アミノ酸やビタミン、シリカなど豊富な栄養素も含み、肌馴染みの良い成分です。





ウッドネスは、竹由来のCNFを全製品に配合します。肌を守る、強くする、明るい素肌へと導く、そのような竹の潜在的な力を信じています。



②天然保湿因子(NMF:Natural Moisturizing Factor)

角質細胞内に存在。水分をつかまえて肌の保湿に欠かせない重要な成分群です。主にアミノ酸、乳酸、尿素、塩類などで構成されています。


ヒアルロン酸Na(微生物発酵由来)

DFモイスチャライジングミストは、ヒアルロン酸ではなくヒアルロン酸Naを配合しています。微生物発酵で得るヒアルロン酸Naは、低分子なので角質層の内側まで浸透しやすいとされます。また、動物由来のものと比較して安全性が高く、品質が安定しているとされています。


異性化糖(ブドウ糖由来)

天然保湿因子(NMF)の構造と似ている植物性 D-グルコースというブドウ糖を原料とした、100%自然由来の成分。肌やケラチンの角層内に存在する “リジン” というたんぱく質と結合し、保湿因子を留める効果があります。


糖分=糖化の恐れを気にする方もいますが、化粧品に配合される異性化糖からの肌の糖化は確認されていません。


分子構造も小さく、ミストに配合すると高い保湿力を感じていただけるので配合しました。



③細胞間脂質(うるおいバリア)

角質細胞の間を埋める「接着剤」のような役割。主な構成成分は:セラミド(約50%)コレステロール(約25%)遊離脂肪酸(約10~15%)など。水分保持と外部刺激からのバリアを担う。


セラミドNG, NP, AG, AP(パーム・ヤシ・トウモロコシ由来)

植物性セラミド4種。ヒト型セラミドの種類であり、それぞれに役割が異なります。異なる数種のセラミドを配合し、乾燥肌・敏感肌の使用も考えた処方に近づけています。


NGは高い保湿効果、NPは保湿効果としわ対策、AGは外部刺激から肌を守る、APは保湿効果としわ対策になります。


フィトステロールズ(植物ステロール/大豆、とうもろこし由来)

植物由来のステロールで、細胞間脂質に似た成分なので、セラミドと同様にうるおいバリアを補強します。また、肌荒れを防ぐ効果もあります。


サフラン花エキス

サフラン花エキス(大分産サフラン由来)

ポリフェノール(フラボノイド)を含み、乾燥から肌を守って荒れを防ぐ作用があります。大分県のサフランを使っています。廃棄されるサフランのめしべからエキスを抽出したアップサイクル成分です。乾燥肌・敏感肌を外部刺激から守るため、量は1%(原料会社推奨濃度)を配合しています。


「サフラン花エキスの研究発表とアワードの受賞について」



さて、ちょっとここで長くなってしまったので、次回は「防腐剤と香料について」続きを書きます。


これらはいわゆる添加物ですが、刺激性が高い成分です。これは特に乾燥肌・敏感肌の方は、どんなものが入っているか知ることで、製品選びの指標にもなりますので、是非続きもご覧ください。








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