日本人デザイナーがつくる、サステナブルなメンズカジュアルとは|wood-nessが提案する新しい美意識
- wood-ness
- 16 時間前
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「サステナブル」という言葉が一般化した今、本当に意味のある服を選べているだろうか。
環境に配慮しているか。長く着られるか。そして、自分の在り方にフィットしているか。
私たちが向き合っているのは、流行でも、消費でもない。
日本人デザイナーならではの感性と、自然素材への深い理解から生まれる**サステナブルなメンズカジュアルの“本質”**について、ここで改めて考える機会を頂いたのでブログにまとめました。

先日、WWD主催の「サステナビリティサミット2026」に参加させていただきました。
ファッションもコスメも、大量生産、大量消費、大量廃棄をするものづくりの象徴とも呼ばれる産業です。
そういうサイクルが通じる業界で、どのようにサステナビリティが進んでいるのか?興味関心を持って参加させて頂きました。
このブログの本題に入る前に、日本の「絹」作りについても触れていきたい。

このサミットの一番最初のセッションは、京都のSILK HUBについて。
日本で衰退している「製糸」技術や工場ではあるが、「絹」の伝統を継いでいくために、テクノロジーや技術を駆使したシルクハブが京都で展開している話だった。
桑の葉も、蚕も全て育てて、絹糸の大量生産をする工場が作られる計画だ。
伝統的な産業を守っていくことは、とても大切なイニシアティブだと思う。
ただ、養蚕というのは蚕の犠牲があって成り立つ産業だということは忘れてはいけない。
絹を取り出すためには、生きたまま蛹を煮て糸を取り出すのが「養蚕農業」だ。これは、6000年も前から伝統的に行われてきた産業で、リスペクトにあたる伝統である。
私たちが魚や貝、肉を食べるのと同じように、絹を大量に生産するために大量の蛹は命を捧げるということ。
これは本当にサステナブルなものづくりと言えるのか?人間のラグジュアリー文化を持続可能にしていくためのこのプロジェクトに自分は共感ができるのだろうか?
聞きながら考えさせられたが、このセッション中にその答えはなかった。
日本人デザイナーが織りなすサステナブルなメンズカジュアルが、今求められる理由

セッション2はダブレットのデザイナー、井野将之さんのトークセッション。
この時は目下パリファッションWEEK中で、パリからの中継で井野さんが織りなす「サステナブル素材」を使ったファッションについて、色々と話を聞くことができた。
ダブレット(doublet)は、2026年春夏コレクションで「いただきます」の精神に基づき、食物連鎖や生命の循環をテーマに掲げ、サステナブル素材をユーモラスなデザインに昇華。
廃漁網由来の糸「ミューロン」、魚皮革、卵殻膜繊維「ovoveil」、バナナ繊維「BANANA CLOTH」などを使用し、環境と持続可能性に配慮した服作りを行っています。


特に、今季のクリエイションは「空気から生まれた糸」。
大阪の素材メーカー、プレジール(PLAISIR)が開発した、天然ガス由来のメタノールをベースにしつつ、大気中の二酸化炭素を水素と反応させて生成する「POM(ポリアセタール)」繊維の「ゼフィル(ZEPHYR)」だ。抗菌性や接触冷感、速乾性といった実用的な機能を備える反面、熱による収縮が激しく、加工条件によって予測不能な変化を見せる、極めて扱いにくい素材を井野さんはあえて選び、デニムジャケットやテーラードジャケット、フリースやジャージー、Tシャツなどへと落とし込んだ。
「引用元」

詳しいファッションについての説明は、引用元であるファッションエディターの解説を参考にして頂ければと思います。
私は井野さんが「なぜサステナブルな素材を使った服を作ったのか?」という彼独自の哲学に共感しました。
環境に良いとか、サステナブルなブランドだということで「優等生」を演じるような「意識高い系」ではなく、新しい素材、未知の素材を使ったものづくりへのチャレンジと、洋服というもので織りなす、自己のクリエイティブの表現なんだということ。
環境に悪くない、または捨てられる資材をアップサイクルした素材を使って「いいことしている」という要素を、逆にヴィンテージ感のあるデザインに仕上げてそれらを払拭させる反骨精神。
それがただ単にクリエイターとして、デザイナーとして「面白い」と思ってやってらっしゃるということ。
これは、私がwood-nessという化粧品を「竹の繊維」をメイン成分としてブランド構想を立ち上げた気持ちと、すごく通じるものがありましたし、多くの勇気をいただきました。
wood-nessが考える“本当のサステナビリティ”

wood-nessにとってのサステナブルとは、単に「環境に良い素材を使う」ことではありません。
日本の自然素材を活かすこと
産地や背景が語れること
長く使われ、愛されること
化粧品としてきちんと機能があること
使う人がエンジョイできること
特にwood-nessでは、竹をアップサイクルした繊維など、これまで見過ごされてきた素材を見つけ、それらを処方しこれまで見たことのないような面白いコスメをつくり続きていきたいです。
メンズカジュアルにこそ、サステナブルな思想を
今は、
✔ 何を選んでいるのか✔ なぜそれを着ているのか
そうした背景も含めて、スタイルと見なされる時代だと思います。。
サステナブルなメンズカジュアルは、環境に良いという思想ではなく「自己表現」だということ。
wood-nessが提案する、新しい男性の美意識とは
wood-nessが描く男性像は、強さや男性らしさ誇示する人ではありません。
自分と向き合える
他人や環境を尊重できる
静かに、自分の軸を持っている
服もスキンケアも、その延長線上にあると思っています。
サステナブルなメンズカジュアルとは、未来のために我慢する洋服ではない。
今の自分を、最も心地よく表現する選択なんだと。
ダブレットのデザイナー井野さんの感性に共鳴しながら、自然素材の力を信じるwood-nessは、これからも静かに、しかし確実に新しい美意識を提案し続けたいと思いました。
wood-ness 創業者 エリーのりこ










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